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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
話を少年に戻しましょう。
少年は、自分が困難な状況にあることにすぐに気がつきました。
誰も彼のことをもはや愛さなくなり、学校での進歩はストップしました。
しかしそれにもかかわらず、彼のふるまいは一向に変わる気配を見せませんでした。
少年の行動は、常に、他の人を困惑させるものでしたが、それが、彼のパーソナリティの完璧な表現になってしまっていたのです。
その結果、誰かを困らせるといつでもすぐに罰せられるようになりました。
悪い成績をもらうか、両親に苦情の手紙が送られるようになったのです。
事態は、そのままの状態で推移し、ついに両親は、少年が学校生活には適していないと思われる、という理由で、少年を退学させるように勧告されました。
この結果は、少年を喜ばすものでした。
なぜなら、少年が無意識に望んでいたのは、まさにこのことだったからです。
彼の態度のうちには、行動パターンの論理的一貫性が現れています。
それは、誤った態度であったにせよ、ひとたびその態度が取られると、一貫して表現されていました。
常に自分自身が注目の中心にある、という目標を立てたことが、この少年の根本的な誤りでした。
母親をいつも自分に仕えさせたのは、この誤りによるものでした。
そして、王のようにふるまったのも、この誤りの結果によるものでした。
しかし、5年の絶対権力の後に、妹が生まれ、突然王位を剥奪されました。
王位を奪われる前までは、彼だけが母親のために存在し、母親は彼のために存在していたのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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