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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
ここで、子どものパーソナリティの統一性に関する、一つの例をご紹介しましょう。
主人公の少年は、13歳で、二人きょうだいの兄でした。
5歳まで一人っ子として、両親の下でよい時間を過ごしました。
そこに妹が誕生したのです。
妹が誕生するまでは、彼の周りにいるすべての人が、喜んで彼のどんな欲求も満たしてくれました。
母親は、少年を大いに甘やかしました。
父親は、温厚で物静かなタイプの人で、少年が自分に頼るのを楽しんでいました。
また、父親は、軍隊の将校で、家にいることは少なかったので、少年は自然と母親にべったりでした。
母親は、依存的で、しつこい少年のどんな気まぐれも満たそうとしました。
それにもかかわらず、少年の不作法で脅迫的なふるまいに当惑することが多々ありました。
ここで、緊張状態が作り出されました。
この緊張状態は、少年が絶え間なく専制君主のように母親を支配しようとすることに現れました。
即ち、命令したり、からかったりして、いつでもどこでも不愉快な方法で自分を目立たせようとしたのです。
少年の行動は、母親にとって非常にわずらわしいものでしたが、他にはこれといった悪いところも見当たらなかったので、母親は少年に屈し、服をきちんと整理し、学校の宿題の手伝いをしました。
このような状況の中、少年は、自分がどんな困難に陥っても、母親が助け出してくれる、と確信するようになりました。
少年は、知的な子どもで、学校の成績もかなりいいものでした。
しかし、それも8歳までのことでした。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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