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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今年の2月に、「コロナ下での人々の孤独に関する調査」なるものが実施されました。
実施したのは、特定非営利活動法人「あなたのいばしょ」(東京都港区、理事長:大空 幸星)と上田路子早稲田大学准教授(当法人理事)。
対人交流が制限されるコロナ下では、多くの人々が孤独感を抱えていると考えられますが、日本人を対象とした大規模な調査は主に2020年のものに限られており、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染拡大の長期化が人々の孤独感にどのような影響を与えているかは明らかになっていませんでした。
そこで、今年の2月に日本在住の約3,000人を対象にした調査が実施されました。
その結果、4割近くの人が孤独感を抱えており、新型コロナの感染拡大から2年近くが経った時点においても、孤独感はほとんど減少してないことが明らかになりました。
また、「若者・中年(20-59歳)の人」、「男性」、「(コロナ前と比較して)暮らし向きが悪くなった人」、そして「(個人的なことを話せる)友人が1人もいない人」が特に孤独感の高い傾向が強いことが明らかになりました。
孤独状態にある人は、うつ状態あるいは不安障害を抱える傾向が孤独でない人に比べて5倍程度であるという結果も得られました。
そして、これらの調査結果は、比較的若い世代に対しても孤独・孤立対策を行うことが大切であること、そして暮らし向きが悪化した人が孤独な状況に陥る経緯を特定し、その知見に基づいて必要な支援を届けていくことが必要であることを示唆している、と結論付けています。
そもそも孤独というものは、状況ではなく、その人の認識によるものです。
たとえば、孤立していても孤独を感じない人もいれば、たとえ大勢の人の中にいても孤独を感じる人もいます。
孤独を感じる人は、人間関係を築くことがあまり上手ではありません。
否、自分は人間関係を築く能力がないと思い込んでいます。
そこで、孤独を感じることによって、人間関係を築くことから逃れようとするのです。
そうすれば、人間関係が築けないことを自分の孤独感の責にすることができるわけです。
言うなれば、孤独も一種の欺瞞と言えるでしょう。
この基本的なメカニズムに気づかない限り、孤独から抜け出すことはできないのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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