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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ここ最近、テレビでは、連日、ウクライナ情勢がトップニュースとして取り扱われています。
ロシアがウクライナに侵攻するのかどうか。
すべての関心がその一点に集まっているようです。
折しも、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が支配する2地域の独立を承認し、次いで、ロシア上院は、親ロ派支援のため軍の国外派遣を認めるよう求めたプーチン大統領の提案を承認しました。
今後の展開は、もはやプーチン大統領の胸三寸にかかっていると言えるでしょう。
相変わらず、人間は、武力によって問題を解決しようとしているようです。
戦争によって、他の地域を支配しようとするのも、個人的な暴力によって、他の人を支配しようとするのも、その根は同じものです。
そこにあるのは、やはり人間の劣等感です。
この場合、戦争は被害が甚大なだけに、個人的な暴力よりも根が深いと言えるかもしれません。
では、戦争における劣等感とは、誰の劣等感か。
それは、時の権力者の劣等感です。
彼らは、不安と恐怖の中で生きているために、生きる勇気を失っているのです。
人は、勇気を失うと、他者と協力することよりも競争することを選択します。
なぜなら、他者と協力することのほうが、大きな勇気を必要とするからです。
そこで、人は、勇気を失っているがゆえに、他者と競争し、他者に勝つことによって安易な優越感を得ようとするのです。
それは、権力者も同じことです。
権力者も、自らの劣等感を穴埋めするために、自分の力を誇示しようと必死になります。
そうして、武力を増強し、そのことによって、さも自分自身が強くなったかのような錯覚に陥っているのです。
それゆえ、劣等感が強い人物が、国の権力者に成り上がると、他国の平和は、その国によって脅かされるようになるのです。
力によって、問題を解決することはできません。
そこには、常に、憎しみが蔓延することになるのです。
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