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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日は、
『原因論』と『目的論』の考え方の違いと、
それに基づく解決の考え方の違いを、
ある行動にスポットを当てて解説しました。
この原因論と目的論の最も大きな違いは、
人の『葛藤』に関する考え方だと言えるかもしれません。
往々にして、私たちは、自分を責めます。
「自分は、ダメな人間だ」
と責めることが多いものです。
このとき、自分を責める根拠にするのが原因論的な考えです。
つまり、
「自分は、こんな性格だから」、
「自分は、ものごとをネガティブに捉えがちだから」、
「自分は、心が弱いから」、
「だから、ダメなんだ」と。
それゆえ、多くの人たちが、
「この性格を変えなければならない」、
「もっとポジティブに考えなければならない」、
「もっと心が強くならなければならない」
という『ネバならない思考』に陥り、
却って自分を苦しめている場合が多々見られます。
これに対して、目的論では、
葛藤そのものにも目的があると考えます。
葛藤しているとき、人は行動をしていません。
それゆえ、葛藤には、
「行動しないため」
という目的がある。
「では、何のためにそうする必要があるのか?」
と問えば、
それは、
「行動することによって失敗することを恐れているからなのだな」
ということが分かってきます。
そうすれば、
「では、もはや自分を責める必要はない。
行動したくないのなら、行動しなければいいし、
行動したいのなら、そうするために自分には何が必要かを考える。
どうすれば、不安を解消できるかを考える。」
このような考え方ができるのが、目的論だと言えるでしょう。
もちろん、
どんな考え方が自分にとっていいと思うかは、人それぞれです。
原因論も目的論も、
どちらが正しく、どちらが間違っているということではありません。
「いや、私は、自分を責めて鼓舞するほうが前に進めます」
という人もいらっしゃると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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