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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、柔道は日本が発祥の地、それゆえ日本のお家芸とも言われ、オリンピックや世界大会では、毎回金を取って当たり前だと思われています。
しかし、現在の世界の柔道は、もはやかつての日本の柔道とは大きく様変わりし、まさにJUDOであって柔道ではないと言えるでしょう。
それが最も如実に現れているのが組み手だと思われます。
柔道の試合では、最初に、自分が有利な組み手になるように相手との間で組み手争いをします。
かつて私が中学校や高校で習ったときの柔道は、片手で相手の襟を持ち、もう片方の手で相手の袖を掴み、相手の態勢を崩して投げを打っていました。
しかし、今の世界のJUDOでは、ほとんどまともな組手はしません。
相手の奥襟を掴んだり、あるいは背中や腰を掴む。そして、力任せに強引に投げる。
私には、そんな風に見えています。
そのため、日本は、しっかりとした組手をすることができず、世界の変則的な組み手の前に大いに苦戦を強いられていると言えるでしょう。
そんな中、前回のリオオリンピックでは、73㎏級に出場した大野将平選手が、全試合でほとんど一本勝ちを収めるなど、久しぶりにスカッとするような柔道の試合を見せてくれて、見事に金メダルを獲得されました。
彼は、73㎏級の中では小柄な方で、手足の長い外国人選手の変則的な組み手と互角に争ったのでは不利になります。
そこで、彼は、外国人の変則的な組み手に対抗するのではなく、その組み手の中で、日本の柔道の技が活かせるように工夫をしていったそうです。
そのためには、相手の体格や動きを十分に理解し、その上で、相手の動きに応じた技を出すことが必要になってきます。
これは、人間関係においても言えることかもしれません。
私たちは常に、他人との間で自分が有利になるように組み手争いをしています。
そして、そのことにエネルギーを使ってしまい、大いに疲れて果てています。
それでは、人間関係はいつまで経っても前には進まないでしょう。
そうではなく、相手との組み手争いを止めて相手を理解するように努め、相手の行動に協力するように心掛ければ、他者との人間関係はもっと円滑に動くのではないでしょうか。
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