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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
子どもの家庭への貢献が、子どもが何でも一人でできるようになることである、ということはわかった。
そして、子どもが一人でできるようになったときには、その都度、感謝の意を示して、子どもにそれが家庭への貢献であることを教えるようにするのだ、ということも理解しよう。
では、そもそも子どもにものを教えるのはどうするのだ。
そのときには、しつけが必要ではないのか。
と思われるかもしれません。
確かに、子どもが一人でできるようになるためには、親がそのことを子どもに教えなければなりません。
それがしつけではないとすれば、どう教えればいいのでしょうか?
そのときには、子どもに協力してくれるようにお願いするのです。
つまり、子どもにものを覚えてくれるように依頼するのです。
お箸や茶碗の持ち方。
ご飯の食べ方。
歯の磨き方。
服の着方。
トイレの仕方などなど。
子どもにそのやり方を教えながら、
「早く一人でできるようになったら助かるわ」
「早く覚えてくれるとうれしいわ」
などと声を掛けて協力を依頼するのです。
そして、子どもがそれを覚えてできるようになったときには、
「一人でやってくれると助かるわ。ありがとう」
と感謝の意を示すのです。
私たちは、往々にして、人にものを教えようとするとき、どうしても相手との間に上下の関係を築いてしまいがちになります。
もちろん、教える側が上で、教えてもらう側が下という関係です。
しかし、本来、ものを教えるということに、上も下も、高いも低いもないはずです。
ただ、教える側と教えられる側という立場の違いがあるだけです。
人間としての関係は、あくまでも対等です。
たとえば、あなたが誰かに仕事の内容を教えなければならなくなったとき、あなたはついつい上から目線になってしまわないでしょうか。
そして、相手がなかなか覚えてくれないとイライラするのではないでしょうか。
しかし、先にも示したとおり、ものを教えるということに上下の関係はありません。
あくまでも対等な関係です。
あなたにしてみれば、相手の人がその内容を早く覚えてくれた方が、あなた自身も助かるでしょう。
それゆえ、そんなときには、対等な立場から、早く覚えてくれるように協力を依頼すればいいのです。
親と子の場合も同じです。
もちろん、子どもを育てる親と子どもとでは、育てる側と育てられる側という立場の違いがあり、子どもは、親の立場を尊重し敬う必要があります。
と同時に、親は、子どもの立場を理解し尊重する必要があります。
何れにしても、人間としての関係は、あくまでも対等なのです。
幸せな家庭を築いていくには、親と子どもが共に手を取り合って協力する必要があります。
それゆえ、親子の関係は、協力関係だと言えるのです。
親の立場から言えば、子どもが早くものごとを覚えてくれることに越したことはありません。
だからこそ、早く覚えてくれるように協力を依頼するのです。
そして、協力の依頼と、それに対して感謝の意を示すという行動を繰り返していけば、子どもは、協力や貢献という意味をどんどん理解していくのです。
この続きは、次回に書きたいと思います。
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