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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事で、
子どもの家庭における貢献とは、子どもが何でも一人でできるようになることだ、
ということを書きました。
たとえば、これを会社の業務で考えてみましょう。
この場合、新入社員はさしずめ、まだ何も一人でできない赤ちゃんだと言えます。
そして、新入社員の最初の仕事は、もちろん、業務内容を覚えることにあります。
業務内容を覚えて初めて、新入社員は、一人前の社員として仕事ができるようになります。
つまり、新入社員にとっては、業務内容を覚えることこそが、最初の会社への貢献となるわけです。
このとき、新入社員に対して、
「仕事を覚えるのが早くて助かるよ。ありがとう」
と言えば、どう思うでしょう。
彼は自分に自信を持ち、仕事を覚えるだけでも会社に貢献できていると感じ、彼はますます仕事を覚え、もっと会社に貢献しようと努力するのではないでしょうか。
反対に、
「こんなことも覚えられないのか!」
「サッサとその仕事を片付けろ!」
などと言われたとしたら、どうでしょう。
彼は、自信を失い、やる気も失って、失敗を恐れるあまり行動が萎縮してしまい、仕事を覚えるのがますます遅くなり、言われたことしかしないようになるのではないでしょうか。
子どもも同じことです。
一人でできるようになったことに対して、その都度、親から感謝の言葉を掛けてもらえれば、子どもは、自分に対する自信を深め、一人で行動することが、親の負担を減らし家庭に貢献することだと学んでいきます。
そして、自分の行動に責任を持つようになり、自主的な行動を取るようになっていくでしょう。
また、親の負担を減らし家庭に貢献することで親の注目を得ることができれば、適切な行動をして家庭に貢献することが、親の注目、つまりは親の投資を引き出すことだと学ぶようになり、子どもはますます家庭に貢献するようになります。
その結果、親の投資を巡る親子の対立も回避できるようになるのです。
そして、子どもは、積極的に親を手伝うようになり、自分の行動の幅をどんどん広げていくことになるでしょう。
こうして、彼らは、社会に貢献するとはどういうことかを学んでいくことになり、彼らにとっては、そのような行動を取ることが、当たり前のことだと思うようになっていくのです。
この続きは、次回に書きたいと思います。
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