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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回までの記事で、
子どもの反抗期とは、親の子どもへの投資を巡る競争、つまり、親の注目を得るための子どもの競争である、
ということを書いてきました。
では、なぜ、子どもは、親の注目を得るために競争という方法を選ぶようになるのでしょうか?
もっと適切な方法を選ぶこともできるはずです。
このことは、私たちの行動に置き換えて考えみるとわかりやすいかもしれません。
たとえば、あなたが、何かを得たいと強く望んでいる、あるいは、何かを得なければいけないと強く思っているとしましょう。
もしそのとき、あなた自身に、それを得ることに対して自信があり、今まで通りの努力を続けていけば得ることができるという確信があったとしたら、あなたはどうするでしょう?
恐らく、あなたは何もジタバタすることはないでしょう。
今まで通りの努力を続け、今まで通りの生活を続けることでしょう。
たとえそのことにライバルがいたとしても、そのライバルのことなど気にする必要もありません。
ただ自分を信じて努力を続けることでしょう。
しかし、もしそのとき、あなた自身に、そのことを得ることに対して自信がなく、このままの努力を続けても得られないのではないか、という不安が強ければ、そして、それでもそれを得なければいけないと強く思っていたとしたら、あなたはどうするでしょう?
恐らく、努力することを止め、それを得るための策を何か考えるに違いありません。
そのときにライバルがいたとしたら、そのライバルに勝つことばかりを考え、そのライバルの足を引っ張る策を弄しようとするでしょう。
言うならば、これが、人が演じる自己欺瞞の本質です。
私たちは、このような自己欺瞞を無意識のうちに演じているのです。
子どもの反抗期も、親の注目を得ようとするための自己欺瞞に他なりません。
子どもたちは、親の注目を得ることに対して自信を失い始め、勇気を失い始めているのです。
そのために策を弄して注目を得ようとしているのです。
それが反抗期なのです。
子どもによって反抗の仕方がそれぞれ違うというのが、これらが子どもの戦略であるという証拠です。
ある子どもは、拗ねるという方法で反抗するかもしれません。
ある子どもは、黙り込むという方法で反抗するかもしれません。
ある子どもは、その場からいなくなるという方法で反抗するかもしれません。
ある子どもは、尻込みするという方法で反抗するかもしれません。
ある子どもは、暴力的な方法によって反抗するかもしれません。
また、口答えするという方法を選ぶ子もいるかもしれません。
あるいは逆に、極端にいい子になって競争しようとする子もいるでしょう。
何れにしても、子どもたちは、自分に合った最も効果的な方法を選んで反抗しようとします。
それゆえ、子どもの競争に対して、親が競争で応じようとすればするほど、子どもたちは、ますます競争して親を困らせようとするのです。
この続きは、次回に書きたいと思います。
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