無意識的な目的 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、私の家の近くに、

 

近所の人たちから

 

アホ犬

 

と呼ばれている飼い犬がいます。

 

この犬は、庭に鎖で繋がれて飼われているのですが、

 

『アホ犬』と言われる所以は、

 

彼の間の抜けた行動にあります。

 

その行動とは、こうです。

 

その家の庭は、周囲を生垣で囲まれていて、

 

その生垣のすぐそばに、一本の木が植えられています。

 

木と生垣の間は非常に狭くて、

 

犬が通れるほどの隙間が空いていないのですが、

 

どういうわけか、この犬は、

 

生垣をよじ登るようにして、

 

この木と生垣の間の狭い隙間を通り抜けようとするのです。

 

そして、首尾よく向こう側に通り抜けると、

 

今度は木の周りを一周して、

 

再び生垣をよじ登るようにして、その間を通ろうとします。

 

つまり、彼は、このように苦労しながら、

 

木の周りをグルグルと回っているのです。

 

彼は、残念ながら、鎖で繋がれています。

 

そのため、木の周りをグルグルと回れば、

 

当然、鎖は木に巻きつくことになりどんどん短くなっていきます。

 

最後には、鎖は延び切ってしまい、

 

彼は、自らの行動によって首を絞められることになります。

 

そして、それは、運の悪いことに、

 

生垣と木の間をよじ登りながら通ろうとする途中で起きてしまうのです。

 

彼は、こうして、

 

生垣と木の間に挟まったまま前に進むことができず、

 

苦しそうに「キャンキャン」と、

 

助けを求めなければならないはめに陥るのです。

 

しばらくすると、犬の鳴き声に気づいた家人が出てきて、

 

犬を鎖の地獄から解放してやるのです。

 

そうして、彼は、助け出されたことを喜ぶかのように、

 

しばらくの間、家人と一緒に遊んでもらうのです。

 

やがて、家人が家の中に入り、

 

しばらく時間が経つと、

 

犬は、今自分が陥った鎖の地獄のことを忘れたかのように、

 

再び木の周りをグルグルと回り始めます。

 

その行動を、毎日何回か繰り返しては、

 

「キャンキャン」と悲鳴を上げているのです。

 

それゆえ、近所の人たちは、

 

「なんと学習能力の無い犬か」と言っては、

 

この犬のことを『アホ犬』だと揶揄しているのです。

 

しかし、果たしてそうでしょうか?

 

この犬は、本当に学習能力がないのでしょうか?

 

犬の行動は、当然のことながら、無意識的な行動です。

 

なぜなら、彼らには、私たち人間のように、

 

「今、自分が何をしているのか」

 

そのことを自覚する意識というものが無いと考えられているからです。

 

しかし、

 

この、一見すると間の抜けたように見える犬の無意識の行動にも、

 

そこにはちゃんと意図された目的が隠されているのです。

 

それは、この行動をすれば、

 

「家人が助け出して遊んでくれる」

 

という目的です。

 

この犬は、最初は、偶然この行動をしたかもしれませんが、

 

そのとき家人が助け出し遊んでくれたことを経験したことで、

 

こうすれば、家人が遊んでくれることをきちんと学習したのです。

 

それゆえ、彼は、

 

自らの首を絞めるという一見間の抜けた行動を取りながら、

 

その目的を達成しようとしているに過ぎないのです。

 

私たち人間も同じです。

 

私たちも、一見すれば、

 

自分で自分の首を締めるような行動を取っているように見えても

 

その無意識な行動にはちゃんと、

 

自己の利益に結び付くような意図された目的が隠されているのです。

 

 
 
 
 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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