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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事からの続きです。
では、お節介な人に対してはどのように対処すればいいのか？
これに関しては、
お節介な人に限らず、
さまざまな人と接する上で大切なことがあります。
それは、常に、
『毅然とした態度』
を心掛けるということです。
『毅然とした態度』と聞いて、みなさんは、
どのような態度を思い浮かべられるでしょうか？
相手に対して厳しい厳格な態度、でしょうか、
それとも、少し冷たいような冷淡な態度でしょうか？
あるいは、
威圧的で堂々とした態度でしょうか？
この、『毅然とした態度』の説明として参考になるのは、
『勇気づけて躾ける』という本の中に出てくる、
次のような解説です。
毅然とした態度 ―― 子どもに何をさせたいかではなく、
自分がどうすべきかということに関してきっぱりとした態度を取ることです。
また、（略）その場の状況が求めているものを決定し、
自分の好みではなくそれらの要求を満たすために行動するのです。
とあります。
これは、親の子どもに対する態度を示したものですが、
これは、子どもだけではなく、
すべての人間関係にも言えることです。
私たちは、往々にして、人と接しているとき、
こちらがしてもらいたいことをさせるために、
他人を操作しようとしたり、
ただ、
自分のしたいことだけを相手に押し付けようとしたりします。
このことが、人間関係を思い通りに行かせなかったり、
誤解を招いたりしてしまいます。
そうではなくて、
常に、
自分がどうすべきかということに関して明確な態度を取る、
ということです。
たとえば、
あなたが居間で本を読んでいるときに、
周囲で子どもたちがうるさく騒いでいたとします。
こんなときには、ついつい、
「うるさい、静かにしろ！」
と怒鳴ることにより、
相手を支配して操作するような言い方をしてしまいます。
そうではなくて、この場合なら、
「自分は、本が読みたい」ということ、そして、
「そのために協力してもらいたい」ということ、
そのことを明確に伝えるということです。
また、それが、お節介な人に対してなら、
もし、その申し出が一人で十分できる範囲のことであれば、
「一人でできる」ということ、そして、
「あなたのお気遣いには感謝している」ということを相手に伝えます。
もし、そのときに自分が困っていて、
相手の協力を受け入れれば自分が助かる場合であれば、
「協力してもらえれば助かる」ということ、そして、
「相手の協力に深く感謝している」ということを伝えるということです。
このようなときには、どうしても、
「一度でも協力してもらうと、またお節介を焼かれるのではないか？」
などという不安が頭をもたげてきます。
そのために、意地を張って協力を断ったりしてしまいがちになります。
『毅然とした態度』とは、こんな場合にも、
自分の好みではなく、
状況の要求を満たす最善の方法を取るということです。
そして、相手の人が新たにお節介を焼いてきた場合には、
それが、一人で十分できる範囲のことであれば、
先にも示したとおり、
「一人でできる」ということ、そして、
「相手のお気遣いに感謝している」ということを伝えればいいのです。
そして、毅然とした態度を取ることによって、
相手との関係が悪化した場合には。
その結果を引き受ける勇気を持つことが必要になってくるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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