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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ドイツの哲学者ショーペンハウアーは、ある人が幸福か不幸か、その状態を知るためには、その人がどういうことを楽しんでいるかを問うよりも、その人がどういうことを悲しんでいるかを問うべきだ、と述べています。
なぜか。
些細なことに敏感になるには、万事が好調な状態にあることが前提条件になり、不幸な状態にある人は些細なことを全然感じないはずだから、取るに足らないことを悲しんでいる人は、それだけ幸福だと言える、というわけです。
しかし、残念ながら、私たちは、些細なことを些細なこととして処理することができません。
なぜなら、その人にとって些細なことであるなら、そもそもそのことで悩んだりしないからです。
傍から見れば取るに足らないことでも、その人にとっては大きな問題であるからこそ悩んでいるのであり、その問題を抱えている限り、不幸であることに変わりはありません。
たとえば、多くの人たちが、9番目までうまく行っていたとしても、最後の10番目にうまく行かないことがあったとすれば、それを些細なこととは受け入れられず、すべてがうまく行かなかったように感じてしまいます。
この「全か無かの法則」は、特に、切羽詰っている人が陥りやすいものです。
それゆえ、自らの問題が、些細なものであることを知るためには、自分のできていないことに注目するのではなく、自分のできていることに意識して注目する必要があるのです。
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