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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今日は、朝から猛暑が日本列島を包み込み、昼からは、40度を超える地域も出てきそうなのだとか。
こう暑いと、熱中症になる危険性から、なかなか体を動かす機会もありませんが、最近では、『運動が脳を活性化させる』ということについては多くの方がご存知だと思います
そもそも、運動が脳によいとされるようになったのは、マウスを使った実験からです。
それは、回転板を使ってよく走るマウスは、あまり動かないマウスよりも水槽を使った実験で良い結果が得られたというものです。
水槽を使った実験とは、水を張った水槽にマウスを入れ、中に沈めてある足が届く台まで泳いでたどりつかせる、というものです。
このとき水槽の水は台が見えないように白濁させてあります。
最初に水槽に入れられたマウスは、水槽内を必死で泳ぎながら偶然台を見つけるようになるのですが、2回目以降は、マウスなりに実験室内に見えるものを目印にして台の位置を記憶するようになります。
このとき、回転板を使ってよく走るマウスは、あまり動かないマウスよりも効率よく学習できるようになり、台に到達する時間が早くなるわけです。
これは、回転板を使ってよく走るマウスは、あまり動かないマウスよりも、『海馬』という記憶をつかさどる脳の部位において新しいニューロンが沢山作られて活性化されていたからです。
そのため、記憶力が良くなったのです。
ただし、海馬で新しいニューロンを作るのを促し学習能力を高めるためには、その運動が自発的であることが必要です。
強制的にランニングマシンに乗せられて走らされたマウスでは、自発的に走るマウスに比べて海馬で作られる新しいニューロンの数が少なく、学習にも時間が長くかかるという実験の結果があります。
これは、強制的に走らされるマウスは、走り続けるか、あるいは、走るのを止めると後ろに放り出されてしまうために、そのことへの恐怖がストレスを生み出し、運動することが却って逆効果になったからです。
やはり運動をするにしても、『やらされてる感』というのは、脳にとってもよくないようです。
もう少し涼しくなってくれば、自発的に体を動かしてみるのも、たまにはいいのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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