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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、何ごとに対しても、批判的な目を持つことは、重要なことだと言われます。
たとえば、自分の考えや意見に対して自ら批判的な目を持つことによって、その矛盾点や問題点を見つけ出し、さらにその考えを強化していく、その過程は、非常に重要なことだと言えるでしょう。
以前に、『批判は激励』ということを記事に書きましたが、そういう意味では、自分の考えや意見に対して批判的な意見を与えてくださる方は、とても貴重な存在なのかもしれません。
ただ、残念ながら、多くの人たちが、「批判すること」と「否定すること」を勘違いされているように思います。
批判とは、あくまでも相手の考えや意見に対してなされるものであり、
それはたとえば、
「このようなときには、どうなりますか?」とか、
「このようなときには、このような考え方ができませんか?」とか、
「その考え方では、このような場合には成り立たないのではないですか?」
などというように、常に、相手の意見を基準にして考えられるものであり、それに対する質問や、その矛盾点を指摘するものであると思います。
だからこそ、その意見に対して深い議論がなされるようになります。
これに対して、一般的な議論で展開されるのは、
「あなたの意見は間違っている。これが正しい」とか、
「それは違う。こっちが正しい」
など、ただ相手の意見を否定しているだけになっています。
それは言ってみれば、相手の意見に対する「ダメ出し」です。
それゆえ、行き着く先は常に、どちらが正しいかを競う水掛け論になってしまいます。
相手の意見を批判するとは、その対象となるのは常に相手の意見であって、その意見を深く掘り下げ、その理解を深めていく作業なのだと思います。
それはもちろん、自分の意見を自ら批判的に見る場合も同じでしょう。
この場合も、自分の考えや意見に対する単なるダメ出しに終わってしまっては、結局前には進めなくなってしまいます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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