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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、会話の中では、次のような言葉が出ることがよくあります。
「あなたのことが理解できない」。
あるいは、
「私のことを分かってもらえない」。
これは、相手のことが理解できないのではなく、相手のことを理解しようとしていないのであり、自分のことが分かってもらえないのではなく、分かってもらおうとしていないのです。
人の発する言葉の中には、その人の価値観や考え方、ものの見方、あるいはその人がどうしたいのかといった、その人自身の心の情報が隠されています。
そのために、人の発する言葉が意味するところは、人によってそれぞれ異なってきます。
私たちは、同じ言葉を使いながら、違う世界を表現しているのです。
しかしながら、私たちは、相手の発する言葉を、相手の意味ではなく、自分の意味で理解します。
そして、相手の価値観ではなく、自分の価値観で評価します。
そうして、良いとか悪いとかと判断を下し、それが悪いとなると、
「あなたのことが理解できない」
となるわけです。
私たちは、他人に共感することを他人と同じ感情を抱くことだと思っています。
しかし、先にも示した通り、相手の感情が意味することは、決して自分と同じであるとは限りません。
相手の悲しみと自分の悲しみは、その意味するところが違う場合があるのです。
それゆえ、共感するとは、相手の言葉を理解することです。
相手がどのような価値観を持ち、どのような考え方をし、その言葉にはどのような意味があり、どのような世界を見ているのか。
そのことを理解しようとすることが共感することだと言えます。
人と会話をしているときには、その人の見ている世界がどのような世界なのか、そのことに少しでも興味を持てば、相手の関心にもっと関心が持てるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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