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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、以前に、ある女性のことを記事にしたことがあります。
それは、『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏のセミナーに参加したときのこと。
最後の質疑応答のときに、前から三列目の真ん中ぐらいに座っていた女性が手を挙げ、次のような質問をしました。
「私は、今まで何をやってもみんなから否定され、誰にも認めてもらえませんでした。
ですから、自分に自信が持てず、何もすることができません。
一体どうすればいいでしょうか?」
私はこのとき、この女性には失礼ですが、「人間って面白いな」と正直に思いました。
何が面白いかと言えば、150~200名ほどいるセミナーに参加し、しかも前の方の真ん中あたりの席に座り、手を挙げて発言する。
「自信がないどころか、すごいことをされてるなあ」
と正直に思ったからです。
私たちは、理想という幻想に常に脅かされています。
そして、その恐怖に歪んだ視線で今の自分の行動を見てしまいます。
そのために、今の自分は何もできていないという間違った認識に囚われてしまいます。
たとえば、いろんな方のブログを拝見していると、先の女性のように、
「自分に自信がなくて、何もできない」
あるいは、
「やる気がなくて、何もできない」
ということを書かれている方が結構いらっしゃいます。
その度に私は思うのです。
「きちんとブログを更新されて、すごいことをされてるなあ」と。
ブログの記事をアップするというのは、私自身は、すごくやる気のいることだと思っています。
理想という幻想の恐怖から逃れ、自分の行動を改めて観察してみれば、私たちは、結構いろいろなことをやっているものです。
そして、いろいろなことができているものです。
ありのままの自分を受け入れるとは、出来ていない不完全な自分を受け入れると同時に、今の出来ている自分をも認めることではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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