以前に出会った親子の会話から思うこと | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、以前に、電車の中で、男の子と母親の母子連れに出会ったことがあります。

 

男の子は、小学校に上がる前、だいたい4歳か5歳ぐらいでしょうか。

 

彼は、母親と並んで座り、車窓を流れる景色を眺めながら、ときどき、奇声のような大声を上げていました。

 

その都度、母親が、

 

大きな声を出さないで!静かにしていて

 

と注意していました。

 

その後、彼は、大声を上げることもなく静かに座っていて、やがて電車を降りるときになると母親に向かって、

 

ちゃんと静かにしていたやろ

 

と自慢げに話しかけていました。

 

すると、母親は、

 

えらかった、えらかった。静かにしてたな

 

と答えていました。

 

母親にしてみれば、子どもを褒めたつもりだったのでしょう。

 

しかし、これでは、子どもは間違ったことしか学ばないでしょう。

 

つまり、自分の行為は褒められるに値する「えらい」行為であり、そのことで褒められることによって自己満足を得るという学びです。

 

それゆえ、この子どもは、その後も自己満足が得られるように「えらい」と褒めてもらえることばかりを求め、褒めてもらえなくなるとその行為を止めてしまうようになってしまうでしょう。

 

そうして、結局彼は、褒められて自己満足を得るために行動するという、自分自身にしか関心を向けないような人間になってしまうのです。

 

彼のした行為は、別に「えらい」行為ではありません。

 

彼は、「静かにしていて」という母親の依頼に協力したまでなのです。

 

それゆえ、母親は、その協力に対して感謝を示すべきだったのです。

 

母親は降りるときに、男の子に向かって、

 

静かにしていてくれてありがとう。お蔭で助かったわ

 

と言えばよかったのです。

 

そうすれば、子どもは、他者に協力することの喜びを学んだことでしょう。

 

子どもに対して、何かをして欲しいときには、命令するのではなく、

 

○○してくれない」とか、

 

○○してくれるとありがたいんだけど

 

というように協力を求めるようにします。

 

そして、子どもが協力してくれたときには、そのことに

 

ありがとう

 

と感謝を述べます。

 

そうすれば、子どもは、他者に協力することの喜びを学び、そのことによって彼の関心は、自分自身から他者へと広がっていくのです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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