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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、何か問題に直面すると、その原因を突き止め、問題を除去することを考えます。
たとえば、これが、製造工程における技術的な問題であったり、あるいは事故などの原因究明であったりすれば効果が期待できるかもしれません。
しかし、人間関係の問題の場合、
「なぜ、こうなったのか」
と原因を突き止めることは言わば、
「誰のせいでこうなったのか」
という犯人探しをすることになり、それは結局は、
「誰が悪かったのか」
という議論に終始し責任の押し付け合いとなり、却って問題を拗らせてしまうことになります。
このようなときには、問題を除去することに囚われるのではなく、
「どうすれば解決できるか」、
「解決するには、自分には何ができるか」
というように解決することにスポットを当てるほうが有益です。
たとえば、引きこもりの子どもがいた場合、「なぜ、こうなったのか」と原因を究明するために、子どもを根掘り葉掘り問い詰め、問題を除去するために無理に学校に行かせようとすると、子どもはますます自分の殻に閉じ籠り、却って問題を拗らせてしまいます。
このようなときには、「どうすれば解決できるか」ということに注目し、たとえば子どもとの関係を改善し、無理に学校に行かせようとするのではなく、家庭における親と子の関係を良好にすることを心がければ、子どもは親に心を開くようになり、いろいろと相談するようになるかもしれません。
このように、何か問題が起こった場合には、「なぜ、こうなったのか」と犯人探しをするよりも、「どうすれば解決できるか」「解決するには、自分には何ができるか」と考えるほうが有益なのです。
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