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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人間には承認されたいという欲求があります。
つまり、人から認められたい、という欲求です。
これは、人間が社会的な生き物であり、かつ自分が自分であるということを認識する能力、すなわち「自己意識」があるからだと思われます。
人は誰しも、「私は、私である」ということを認識しています。
しかし、社会の中で生きる人間にとって、「私は、私である」ためには、周囲の人たちにも「私という存在」を認めてもらう必要があります。
そして、周囲の人たちに認めてもらえて初めて、人は、社会の中で「私である」ことができます。
この社会から認めてもらえることこそが、その人の存在価値となり、「私は、私というかけがえのない存在である」という自己受容を持つことにも繋がります。
しかし、社会から認めてもらえていないと思うと、人は、いつまでも自分自身を認めることができず、「本当の自分」という幻想を求めて、「自分探し」という欺瞞を演じることになってしまいます。
幼い子どもにとっての社会とは、家庭です。
家庭が、その子にとってのすべての世界になります。
それゆえ、親がするべき最初の役割は、子どもの存在そのものを認めることです。
「あなたは能力のある一人のかけがえのない存在である」
ということを認めて接することなのです。
現代社会では、多くの親が、子どもの存在を否定しながら接しています。
一人の人間として認めるのではなく、能力のない何もできない存在として扱おうとします。
それゆえ、子どもは、自らの存在を認めることができないのです。
子どもの取る不適切な行動は、「自分に注目し自分のことを認めてほしい」というメッセージでもあります。
子どもは、次の社会を担っていく存在です。
言わば子育てとは、未来の社会を築くことでもあります。
親に課された最初の役割は、社会に代わって子どもの存在を認めることなのです。
そしてそのためには、子どもの話にじっくり耳を傾けてあげることです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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