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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私は昔から、ギリギリにならないと行動できないところがありました。
何ごとも切羽詰ってからでないと動こうとしないのです。
ですから当然、時間をあまり掛けることができません。
時間がないために、何ごとも焦りながらやることになります。
そして結局は、自分の思うような行動が取れなくて嘆きます。
「もっと早く始めていれば」とつくづく後悔します。
そうして、「こんな性格でさえなければ」と自分の性格を恨みます。
これをアドラー心理学的に見れば、
「ギリギリにならないと動けない性格だからものごとがうまく行かないのだ」
と考えるのではなく、
「ものごとをうまく行かせないためにギリギリにならないと動けない性格を利用しているのだ」
と考えます。
では、なぜそんな性格を利用する必要があるのでしょう。
それは、失敗を自分の性格の責任に帰することができるからです。
そうすれば、自分の能力そのものは傷つかずに済みます。
つまり、うまく行かないのはあくまでも自分の性格のせいであって、自分に能力がないからではないのだ、という言い訳ができるからです。
アドラー心理学では、人の性格は持って生まれたものだとは考えません。
あくまでも自らの人生の目標を達成するために利用しているのだと考えます。
たとえば、前向きな人生を生きようと思っている人が、消極的な性格を持つようになることはないでしょう。
逆に、人生の課題から逃れて生きようと思っている人が、積極的な性格を持つようになることもないでしょう。
ですから、人の性格がなかなか変えられないのは、その人の人生の目標そのものが変わっていないからだと言えるのです。
先の例で言えば、人生の課題から逃れて生きようという目標を持っている人が、積極的な性格に変わることは難しいのです。
逆に言えば、今のその人の性格を見れば、その人が自らの人生にどのように取り組もうとしているかが見えてきます。
それゆえ、自らの人生の目標を変え性格を変えたいのなら、今の行動とは反対のことを意識してするように心がけるのも一つの方法なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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