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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、以前に、日本では、男性の10人に1人がギャンブル依存症の疑いがある、というニュースが報道されていました。
その中で、あるNPOの代表の方は、その要因として環境を挙げていました。
つまり、ギャンブル依存症の原因は環境にある、ギャンブルできる環境が依存症を作り出すのだと言うのです。
その一例として、パチンコなどが挙げられていました。
しかし、もしギャンブル依存症の要因が、その環境にあるのなら、同じような環境にいる人は全員ギャンブル依存症になるはずです。
実際は、同じ環境にいても、依存症になる人もいれば、依存症にならない人もいます。
ということは、その要因は環境にあるのではなく、その人自身にあるということが言えます。
要するに、その人自身の環境に対する態度に要因があると言えるのです。
では、環境に対するその人自身の態度とはどういうことか。
そもそもギャンブル依存症とは、ギャンブルが止められなくて依存するわけではありません。
あくまでも自分の人生の課題から逃れるためにギャンブルを利用しているに過ぎないのです。
ただし、これは、ギャンブル依存症に限ったことではなく、すべての依存症に言えることです。
依存症とは、基本的に、自らの人生の課題から逃れるために他の何かに依存する状態のことを言います。
それゆえ、もしギャンブル依存症の人が、ギャンブルができない環境にいたとしても、アルコールやドラッグ、あるいはひきこもりなど、他の何か自分が依存できるものを探すでしょう。
そうして、人生の課題から逃れようとするでしょう。
彼らは、自らの能力を疑い、自らの能力に絶望しています。
そのために、自分の人生の課題に取り組む勇気を失い、それから逃れようとするのです。
自らの能力に絶望していない人は、どのような環境に置かれていたとしても、依存症になることはないでしょう。
依存症を援助するためには、この基本的なメカニズムを理解する必要があるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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