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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、2014年アカデミー賞作品賞を受賞した映画に、『それでも夜は明ける』という作品があります。
原題は、『12 Years A Slave』
物語は、奴隷制度廃止以前の1841年のアメリカが舞台。
主人公のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ニューヨークで自由証明書を持つ自由な身分の黒人で、ヴァイオリン奏者として白人と同様な暮らしをしていました。
ところが、ある日、二人組の男からワシントンでの高額な報酬の仕事を依頼され、その口車に乗ったばっかりに、拉致され、南部の綿花農場に奴隷として売られてしまいます。
その後、彼は、解放されるまでの12年という長い年月の間、奴隷として屈辱的で過酷な生活を強いられることになるのです。
この映画は、上映当時、その内容から、「絶対に、鼻水垂らして大泣きするだろうな」と思い、映画館に行くのがはばかられた作品でした。
しかし、意外にも涙は出ませんでした。
観終わった後の感想は、正直なところ、どうも釈然としない。
「これでいいのか」という思いが、頭から離れないのです。
それは、映画の内容そのものにではない、むしろ人間というものに対しての感想なのでしょう。
その後、アメリカでは、奴隷制度は、確かに廃止されました。
しかし、日本の現状や世界の実情を見る限り、私たち人間は、人間としての根本的な問題を解決しているとは決して言い難いでしょう。
なぜ、このような残酷な人種差別を平気で行うことができるのか、その本質について、つまり人間知について、ほとんどの人が理解しているとは言えません。
それゆえ、人間の持つ本質そのものは、何一つ変わっていないと言わざるを得ないのです。
世界の各地で、否、この日本でも、差別や偏見は根強く残っており、そのために、過酷で悲惨な運命を生きざるを得ない人たちが数多くいます。
人間とは一体何なのか?
改めて考えさせられる作品ではあります。
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