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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回、『ある考えに囚われていると解けない』と題して、精神科医のミルトン・エリクソンは、クライアントの凝り固まった考えを解きほぐすためになぞなそを利用することがよくあった、ということを記事にしました。
そして、彼の好んだなぞなぞを掲載しました。
内容はつぎのようなものです。
果樹園に10本の樹あります。
それは5列に並んでいて、しかも1列には4本ずつ並んでいます。
さて、この樹は、どのような形に並んでいるでしょうか。
というものでした。
正解は、『星の形』です。
私は、このなぞなぞを解くことは出来ませんでした。
なぜなら、樹は必ずダブらないように並べなければならない、という考え方から抜け出せなかったからです。
そんなことは、一言も書いていないのにも関わらずです。
私たちは、常にある考えを前提にものごとを捉える傾向にあります。
先の例で言えば、心理療法とはこういうものであるという前提のもとでは、エリクソンのなぞなぞは不快なものとして捉えられるかもしれません。
また、以前の記事で言えば、夢とはこういうものであるという前提のもとで
「地道にコツコツ」と聞けば、
「それでは夢がない」と決めつけてしまうことにもなるでしょう。
あるいは、ものごとを原因と結果という前提で捉える方は、対人関係の問題を常に
「相手のせいでこうなった」
という視点で見ることから抜け出せないでいるでしょう。
つまり、自分の態度はどうであったかということを振り返ることはないのです。
そうして、いつまでも平行線を辿ることになってしまいます。
私たちがものごとに対する自らの視点を変えようと思ったときには、まず、自らの前提となっている考え方を知ることが必要になってくるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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