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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、かなり以前になるのですが、TBS系列で『流星ワゴン』というドラマが放送されていたことがあります。
これは、重松清さんの長編小説をドラマ化したものでした。
大まかなあらすじは次の通り。
主人公の男は、この半年間のうちに、会社をリストラされ、妻には離婚を切り出される。
そして、家には、家庭内暴力が止まらない息子がいた。
また、彼は、地元で会社を経営する父親との間に確執があり、その父親も末期がんに侵されていた。
今では、大嫌いだった父親を月に3回程度見舞いに行き、その帰りにお車代としてもらうお金を当てに生活していた。
ある、父親を見舞いに行った日の帰り、酔っ払い自暴自棄になった彼が、駅のベンチに座っていると、不思議なワゴン車が彼の前に現れる。
その後、彼は、この不思議なワゴン車で、人生の分岐点となったさまざまな過去のある地点に戻り、人生をやり直そうとするのだが。
車で過去に戻る、という設定がそれほど目新しくなかったためか、このドラマは視聴率的には苦戦したようです。
この、主人公は、ひょんなことから、自分と同じ年の父親と過去への旅を共にすることになるのですが、事あるごとに
「あんたのせいだ。全部あんたのせいなんだ。俺がこんな風になったのは」
というようなことを叫んでは、父親をなじります。
そして、過去に戻っても、人生をうまくやり直すことができません。
私たちは、知らず知らずのうちに、親の作った枠の中をただウロウロする人生を歩んでしまっています。
そして、この主人公のように、何かあれば、すべてを親のせいにしています。
そのくせ、親の作った枠の外へは出て行こうとはしないのです。
そう、出て行くことができないのではなく、自ら出て行こうとはしないのです。
なぜなら、その枠の外に出てしまえば、自分の行動の責任を自ら取らなければならなくなるからです。
もはや親のせいにはできなくなるからです。
それが怖いのです。
それが大いに不安なのです。
それゆえ、その枠から出て行こうとはしないのです。
そうして、いつまでも、親の作った枠の中をウロウロしては、
「なんで、自分はうまく行かないんだ」
と嘆いているのです。
親の作った枠の中をただウロウロし、何かあればすべてを親のせいにしている間は、たとえ過去に戻ったとしても人生をやり直すことは出来ないでしょう。
自らの現実の姿に真摯に向き合い、親の作った枠の外に飛び出す勇気を持てたとき、人生は自ずと変わっていくものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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