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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近は、若い人たちのコミュニケーション能力が低下している、とよく言われます。
その原因として挙げられるのがネットなどへの依存。
メールなどでは、会話が自分本位で一方的になりやすく、相手に共感する能力が発達しない可能性がある、と指摘するものが多く見受けられます。
それゆえ、コミュニケーション能力が低下するのだ、と。
しかし、それは、単なる結果であって、ものごとの本質ではありません。
問題の本質は、もっと別なところにあります。
私たちのコミュニケーション能力は、何もメールができるような年齢になってから発達するのではありません。
赤ちゃんの時から、周囲の人たちとの接触によって発達していくのです。
もし、幼い子どもが、成長していく過程で、周囲の人たちともっと接触したいと思うのなら、その子どもは、自らのコミュニケーション能力をもっともっと高めようとするでしょう。
しかし、もし、幼い子どもが、成長する過程で、自らの対人関係能力に疑問を感じ始めたとしたら、どうなるでしょう。
その子どもは、自分に自信が持てなくなり、他人との間に関係を築くことから尻込みしていくようになるでしょう。
つまり、その子どもは、自らのコミュニケーション能力を高めることを放棄するようになるでしょう。
そうすれば、その子どものコミュニケーション能力は発達することはないでしょう。
そして、その子どもは、コミュニケーション能力がないことを対人関係がうまく行かない言い訳にすることができるようになるのです。
要するに、他人との間に人間関係がうまく築けない人は、コミュニケーション能力が低下しているから、コミュニケーションができないのではないのです。
人間関係を築きたくないから、コミュニケーション能力を高めようとしないのです。
自分に自信が無いために、人間関係を築くことから逃げ出そうとしているのです。
それゆえ、コミュニケーションスキルを学んだとしても、うまくは行かないでしょう。
必要なことは、自らに対する認識を変える努力をすることなのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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