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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、2014年に長崎県佐世保市で起こった高校一年生の女子生徒が同級生を殺害し、遺体を切断した事件は、その犯行の残酷さゆえに、日本中に大きな衝撃をもたらしました。
女子生徒は、取り調べに対して
「人を殺して解体してみたかった」
と供述していました。
この事件を受け、市の教育委員会は、2004年以降、生徒に命の大切さを認識させる取り組みを続けてきたことがまったく功を奏さなかったことに対して、動揺を隠せずにいました。
しかし、ここで間違ってはいけないのは、この女子生徒は、命の大切さを認識していなかったわけではないということです。
もしも彼女が他人の命の大切さを認識していなかったのだとしたら、それを奪うことにこれほど執着することはなかったでしょう。
つまり、彼女は、他人の命の大切さを十分に認識していたのです。
だからこそ、その命を奪おうとしたのです。
大切な命だからこそ、それを奪うことに大きな意味があったのです。
では何が問題だったのでしょうか。
問題は、彼女が、命の大切さを認識していなかったということではなく、人間の命という最も大切なものを、ただ利己的で自分本位な目的を達成するためだけに利用したことにあるのです。
その目的とは、自らの人生を無意味なものにし、その人生から逃げ出すことなのです。
彼女は、他人の命という大切なものを奪うことが、自分の人生から逃げ出すための最大の言い訳になると無意識に思い込んでいるのです。
それゆえ、他人の命を奪うことに執着するようになったのです。
人の命の大切さをただ声高に叫んでいても、このような殺人事件がなくなることはないでしょう。
このような殺人事件をなくすためには、自らの人生から逃げ出そうとうする人を一人でも少なくすることが必要なのです。
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