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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、イソップ寓話の『酸っぱい葡萄』のお話は、多くの人がご存知だと思います。
たわわに実ったブドウをキツネが取ろうとジャンプするが、ブドウは高いところにあり、どうしても届かない。
そこで、キツネは、
「あんなブドウはどうせ酸っぱいに決まってる。誰が食ってやるもんか」
と捨て台詞を吐いて去っていく。
そんなお話です。
では、なぜ、キツネはそんな捨て台詞を吐く必要があったのか?
私たち人間の問題は、常に自分の価値に関するものです。
自分の価値が危険に晒されたとき、そこに大きな問題が生じます。
キツネは、ブドウが取れないことで自分の価値にキズが付くことを恐れ、捨て台詞を吐くことによって自らを欺瞞し自分の価値を守ろうとしているのです。
私たちが演じる自己欺瞞とは、言うなれば、このキツネがやっていることと同じようなものです。
たとえば、道を歩いていて何もないところで転べば、周囲の人たちの笑いものになってしまいます。
そこで、私たちは、さもそこに人を転ばせるような何かがあったかのような振りをするのです。
それが人生における自己欺瞞です。
多くの人たちが自らの人生の課題に取り組むことを大いに恐れています。
それは、課題に取り組み、それに失敗することによって自らの価値にキズが付くことを恐れるからです。
そこで、私たちは、そこには大きな障害があり、そのために自分はその課題に取り組むことができないのだという振りをするのです。
そして、私たちは、この無意識に演じている欺瞞に自ら気づかずに生きているのです。
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