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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、現実の世界に生きているのではなく、あくまでも自らの認識が創り出す主観性の世界の中で生きています。
つまり、私たちは、この世界を自分の都合のいいように歪めて捉えているということです。
たとえば、失敗をしたときなど、私たちは、
「自分は、ダメな人間だ」
と言って自分自身を責めます。
しかし、そこにあるのはあくまでも失敗したという現象があるだけであり、自分がダメかどうかということではありません。
自分がダメかどうかと思うのは、その失敗という現象を、その人が自分の都合のいいように歪めて捉えているからに過ぎないのです。
なぜなら、「自分はダメな人間だ」と捉えることによって、今後の人生の課題を回避していくほうが、その人にとっては都合のいいことだと思っているからです。
このような主観的なものごとの捉え方に関して、東京大学・大学院薬学系研究科教授の池谷裕二さんは、次のように述べています。
自分の都合がいいように世界を認識することがダメだと言っているのではありません
(中略)
そうしなければ考えることができないと言っているのです。
つまり歪めるという機能が私たちにとっての心であり、考えるというプロセスそのものなのです。
要するに、この世界を歪めて捉えること自体がダメだということではないのです。
ただ、その歪め方には、人によってそれぞれ独特なパターンがあります。
たとえば、先の例で言えば、その人は、人生の課題から逃れるような歪め方のパターンでものごとを認識しているということです。
しかし、これでは、これから先、建設的な生き方を期待することは出来ません。
そんな場合には、歪め方のパターンを変えていく必要があります。
それゆえ、重要なことは、自らの歪め方のパターンを知るということであり、それが人生において非建設的なものであるならば、建設的なものに変えていく努力をするということなのです。
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