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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、本日は、4つある甘やかしのタイプの最後、『過保護』を採り上げます。
『過保護』という言葉だけ聞けば、甘やかしの一つ目のタイプである『甘やかし過ぎ』によく似ているように思えますが、これは、どちらかと言えば3つ目のタイプである『過支配』に近いと言えます。
『過支配』は、前回の記事でも書いた通り、親が「ああしなさい、こうしなさい」と子どもの行動をイチイチ指示する状態を言いました。
これに対して『過保護』は、親が危険を過大に考えるあまり、子どもにものごとの危険な面ばかりを指摘する状態を言います。
「走ってはいけません、転んでしまいますよ。」
「あんまり遠くに行ってはダメよ。迷子になるから」
「お外は危ないから、家の中で遊びなさい。」
「犬に近づいてはいけません。噛まれちゃうから」
「ひっかかれるといけないので、猫のそばに行ってはダメ。」
などなど。
極端な例で言えば、「ケガをしてはいけないから」と言って体育の授業を休まさせたり、「危険だから」と言って学校の行事に参加させない親などもいます。
このような親の元で育てられた子どもは、他の子どもたちと同じ活動や体験をする機会を失ってしまいます。
そして、子どもは孤独になっていきます。
やがては、自分自身の能力を信じることが出来なくなり、常に不安の中で人生を歩むことを余儀なくされます。
子どもには、ものごとを判断する能力が備わっています。
自らの経験からさまざまなことを学び、自らの行動を規定し、自立した人生を歩んでいく能力がちゃんと備わっているのです。
それゆえ、子どもからさまざまな経験をすることを奪ってしまうことは、取りも直さず、親が子どもの能力を信じていない証拠なのです。
そのために、子ども自身、自らの能力を信じることが出来なくなってしまうのです。
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