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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、本日の甘やかしのタイプは、『過支配』。
これは、今までの、子どもの言いなりになって何でも与える『甘やかし過ぎ』や、子どもの欲求を常に満足させようとする『過許可』とは、少し色合いの違った甘やかしです。
一見すると、親が子どもを厳しく躾けていると勘違いしてしまう可能性があるものです。
では、過支配とはどういうものか?
それは、親が子どもの行動を極端に支配している状態のことを言います。
例えば、
「最初にちゃんと宿題を終わらせなさい。それから遊びに行っていい」
「あの子と遊んではいけません。あの子はあなたに相応しくないから」
「そんな本よりも、こっちの本を読みなさい」
「今から明日のテストの準備をしなさい」
などなど、「ああしなさい、こうしなさい」とイチイチ子どもの行動を支配し過ぎます。
ときには、子どものお小遣いの管理方法、何を買って何のために貯金をするか、ということまで事細かに教えようとします。
このような親は、子どもの行動のすべてを決定してしまうために、失敗から学ぶという機会を与えようとしません。
その結果、子どもは、親の指示を仰がない限り次の行動が出来なくなります。
そして、成長しても自分の決断力に自信が持てず、何をどのようにしたらいいかを教えてくれる人を常に必要とするようになるのです。
要するに、自分で決断することが出来なくなるのです。
仮に、どうすればいいかがわかっていたとしても、失敗するのを恐れて問題を未解決のままにしてしまうことがよくあります。
そして、誰かが解決してくれるのを待つのです。
また、支配的な親に育てられた子どもは、成長して反抗的になることがあります。
それは、真っ向から反抗することもあれば、陰でこっそり反抗している場合もあります。
このように過支配とは、一見すると親が子どもを厳しく躾けているように見えて、実際のところは、子どもに失敗を経験させまいとする甘やかしに過ぎないのです。
そして、親が子どもの行動にイチイチ干渉し支配し過ぎることは、子どもの成長にとって悪い影響を及ぼしてしまうのです。
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