ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近では、さまざまなスポーツ協会における幹部のパワハラ行為が問題視されています。
また、指導者による選手への体罰も一向になくなる気配がありません。
そんな中、先日、ある高校の女子ソフトボール部の顧問教諭の指導方法がクローズアップされた番組がありました。
その映像の中で教諭は、打撃練習でど真ん中のボールを見逃した生徒に対して、
「なんで見逃した!ど真ん中だよな!」
と語気を荒げて怒鳴っていました。
練習終了後、顧問の教諭は、みんなの前で、
「もっと積極性を養って欲しかったので怒ったんだ」
と生徒に対して怒鳴ったことを説明されていました。
顧問は、インタビューの中で、生徒に対して怒鳴ったときには、それをそのままにせず、後でなぜ怒鳴ったのか、その理由を理解してもらえるように説明しているのだ、と話されていました。
しかし、私は、その様子を見ていて、果たして怒鳴る必要があるのかな、と思ったのです。
そもそも、体罰や大声で怒鳴る指導方法の根幹にあるのは、
「彼らは、こうしないと理解できないのだ」
「普通に話したのではわからないのだ」
という無意識の考えがあります。
つまり、生徒の理解力を信じていないのです。
生徒の能力を否定しているのです。
だから、体罰や大声で怒鳴って指導しようとするのです。
それこそが、問題であり、問題の本質なのです。
子どもが、親の言うことや先生の言うことを聞こうとしないのは、理解力がないからではなく、自らの能力を信じてくれていないことを無意識に分かっているからです。
だから、彼らは、反抗して競争しようとするのです。
たとえば、大谷選手が練習でど真ん中のボールをたまたま見逃したとしても、
「なんで見逃した!ど真ん中だよな!」
などとみんなの前で大声で怒鳴る指導をするでしょうか。
相手の能力を信じていれば、怒鳴ることなど必要ないと思うのではないでしょうか。
相手の能力を信じていれば、もっと違った指導方法が思いつくのではないでしょうか。
どんなときでも生徒の能力を信じる。
そのことから、まずは始めるべきなのだと、私は思うのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ