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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ある学者は、『健康なパーソナリティ』について、次のように規定しています。
自分の環境を能動的に支配し、パーソナリティの統一性を維持しつつ、世界と自分自身とを正しく知覚することができる。
しかし、社会との関わり合いの中で、自分の環境を能動的に支配することなどできないと思われる方も多いかもしれません。
確かに、他者や状況を能動的にコントロールすることはできません。
それをしようとすれば、それは、他者を支配することにもなります。
では、自分の環境を能動的に支配するとはどういうことか?
確かに、自分の置かれた環境そのものを直接支配することなどできないかもしれませんが、その環境の中における自分の行動を能動的にコントロールすることはできます。
つまり、私たちは、常に、自分の置かれた環境の中で、他者の反応はどうか、あるいは状況はどうか、ということばかりを気にします。
しかし、重要なことは、自分はどうしたいのか、自分はどのように行動したいのか、ということです。
このように書くと、
「それでは、自分のわがままを通せばいいのか?」
というご質問があるかもしれませんが、もちろん、そんなことではありません。
その行動の根底をなすものは、他者への関心であり、社会への貢献であるのは言うまでもありません。
たとえば、あなたが今の会社に不満があるとします。
そんなときに、あなた自身はどうしたいのかを考えます。
辞めたいのか、それとも続けたいのか。
そして、もし辞めたいのであれば、辞めるためにどのような行動を取ればいいのかを考えます。
もし辞めることができないのであれば、それは続けたいということを意味します。
そうであるならば、続けるために、仕事に真摯に向き合い、自らを向上させるために懸命に取り組むようにします。
状況を恨むだけで何もせず、「会社が悪い、上司が悪い」と言いながら、それでも辞めることができない言い訳を並べ立てているのなら、それは、自分の環境に受動的に支配されていることになり、ただ時間だけが無意味に過ぎていくだけなのです。
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