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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の死刑が執行されました。
これにより、オーム真理教による一連の事件は、その真相の多くが謎に包まれたまま幕を閉じることになりました。
後には、不条理という言葉が大きく浮き彫りにされたまま人々の心に残されることになるでしょう。
かつて、カミュ原作の『異邦人』で、殺人を犯した主人公ムルソーは、その動機を
「太陽のせい」
だと言いました。
犯罪とは、己の利益のために他人の権利を侵害する行為です。
その行為において、人を納得させる理由を期待すること自体が間違っているのでしょう。
その動機は、常に、不条理であまりにも利己的なものです。
そもそも犯罪行為を、それを犯した人間の人生から切り離し、その原因を犯罪者の過去に求めても、犯罪行為そのものを理解することはできないでしょう。
そのためには、その人間の生きている人生において、その行為がどのような意味を持っているか、そのことを知る必要があります。
すなわち、人生という文脈の中における、その行為の隠された意味を見つけ出す必要があるのです。
犯罪行為も、それを犯した人間の人生におけるある種の目標を意味しています。
それは、隠された目的を持っています。
ただ、犯罪行為は、その目的を達成する手段としては、あまりにも不条理であまりにも利己的で、そして、あまりにも不適切過ぎるのです。
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