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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今日は、心理学に関するうんちくを一つ。
『パブロフの犬』と言えば、みなさんもご存じの条件反射の実験で有名ですが、そもそもこの実験は、条件反射を調べるものではなかったとか。
条件反射を発見したイワン・パブロフは、もともと消化酵素の研究をしていた人で、犬の唾液に含まれる消化酵素を調べるために、唾液が口の外に出るように手術した犬を使って唾液を集めていました。
そこで、彼は、なんとかして食べたエサを含んでいない唾液を集める方法がないものかとずっと思案していました。
そんなときに、飼育係の足音で犬が唾液を分泌しているのを発見し、
「これだ!」
と思って、ベルを使った実験を思いついたのだそうです。
こうして、彼は、食べたエサを含んでいない犬の唾液を集めることに成功しました。
当時、彼の実験を日本から視察に行った教授がいたそうで、その教授の話によれば、犬の実験は、1頭や2頭の少ない数の犬で行われていたのではなく、数百頭という数の犬が使われていたそうです。
しかも、犬たちは、口の横に穴を開けられ、そこに管が通されていました。
そして、その管を通して、大量の唾液が集められていたのだそうです。
今思えば、少し残酷な実験のようにも思えます。
パブロフ教授は、気前のいい人だったようで、その日本の教授に、集めた犬の唾液を一瓶、お土産として記念に渡されたそうです。
その唾液の瓶が、今でも大阪大学に展示されているそうですので、興味がある方は、一度見に行かれてはいかがでしょうか?
それにしても、私たちが私たち自身を理解するためには、多くの犠牲が伴っています。
現在の人類の知がその犠牲の上に成り立っているということを忘れずにいたいものです。
まさに、人生の教訓と言えるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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