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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、みなさんにとって、理想のリーダーとは、どのようなタイプの人でしょうか?
頼りがいがあってグイグイ引っ張っていってくれる人でしょうか。
それとも、知的で頭が切れる人でしょうか。
老子は、リーダーにおける4つの段階を述べています。
まず一番最悪なリーダーは、部下から侮られているリーダー。
つまりは、部下から馬鹿にされているリーダーです。
まあ、これは、言わずもがなというところでしょうか。
次に悪いのは、部下から恐れられているリーダー。
あまりに部下を威圧し過ぎると、部下が委縮してしまい、却ってものごとはうまく行かないものです。
また、抑えつけ過ぎると、人のやる気も奪ってしまい、やがては面従腹背、陰で悪口ばかりを言われる結果を招いてしまいます。
そして、2番目に良いとされるリーダーとは、なんと部下から敬愛されているリーダー。
私たちの認識からすれば、部下から尊敬されているリーダーが一番良いリーダーだと思うのですが、老子は、これを2番目に挙げています。
では、一番良いリーダーとは、どのようなリーダーか?
彼に言わせれば、それは、いるかいないのかわからないようなリーダー。
つまりは、部下たちがそこにいるということだけを知っているリーダーということです。
リーダーたる者、何でも自分の手柄にして、「私が、私が、」とでしゃばるのではなく、全てを部下の自主性に任せ、自分は、後ろからただ見守っているのが良い。
そうすれば、部下はのびのびと仕事をし、それが良い結果を生むことになる。
そうして、部下は、自分の仕事に自信を持つようになり、それがますます好結果に繋がる。
ということなのかもしれません。
しかし、いるかいないかわからないリーダーとは、何もしない、ただボーっとしているリーダーということではありません。
このようなリーダーこそ、知識や経験が豊富で、頭が切れ、ものごとを見通す力が必要です。
ただ、そのことを人にひけらかさない、ということです。
そして、部下が道に迷ったときには、自分の考えを押し付けるのではなく、さりげなく部下の後押しをして、軌道修正するようにする。
あくまでも部下自身が自分でやったのだ、と思わせることが重要です。
そのためには、部下を信頼している必要があります。
そして、何よりも、自分自身に対する信頼がなければなりません。
自分に対する信頼がなければ、人は、自分の力を誇示するようになってしまうからです。
人にとって、自分を誇示しないということは、それほど勇気のいることなのです。
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