ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、福澤諭吉は、その著書『学問のすすめ』の中で、悪徳も限度をわきまえれば美徳になる、というようなことを述べています。
つまり、人間の悪徳と美徳は、多くの場合、表裏一体の関係にあるのだ、と。
たとえば、『吝嗇』、つまりはケチも、度をわきまえれば『節約』という美徳になります。
『傲慢さ』も、度をわきまえれば『勇敢さ』の現れとなります。
あるいは、『粗野な態度』も、度をわきまえれば『素直な態度』と言えることができます。
しかし、彼は、ただ一つ『怨望』だけは、美徳に転化するところがまったくない、とも述べています。
『怨望』とは、恨みや嫉みのことです。
彼は、怨望を抱いた人間は、自分を高めようとするのではなく、他人を陥れることによって満足を得ようとする、と書いています。
たとえば、他者の立場を嫉む人は、自分の不足しているところを補う努力をすることなく、ただ他者の足を引っ張り、他者を陥れることによって自分の立場を有利にしようとするのだ、と。
他人を恨んだり嫉んだりしても、福澤諭吉の言う通り、結局は自らに益するところはまったくありません。
自分の能力を高めることの有益さに気つけば、他人を恨んだり妬んだりすることの無益さに気つくことが出来るでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ