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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、あなたは、今、森の中を一人で歩いているとします。
すると、近くの藪の方から、
ポキッ、
と小枝が折れる音が聞こえてきました。
さて、あなたは、どのような行動を取られるでしょうか?
これは、何も心理テストではありません。
もし、あなたが、
「この森は安全なところだ」
という認識を持っていれば、かつてこの森で危険な目に遭ったことよりも、可愛い動物に出会ったことを思い出し、
「また、可愛い生き物に会えるかもしれない」
と思って可愛い生き物に出会っているところを想像し、好奇心に胸を躍らせながら、音のする方へ歩き出すかもしれません。
あるいは、もしあなたが、
「この森は危険なところだ」
という認識を持っていれば、かつてこの森で可愛い動物に出会ったことよりも、危険な目に遭ったことを思い出し、
「また、危険な動物に襲われるかもしれない」
と思って危険な動物に襲われているところを想像し、不安に苛まれ、居ても立ってもいられず、一目散にその場から逃げ出すかもしれません。
この二つの行動を生み出しているのは、決して現実の世界ではなく、認識が作り出した空想の世界の違いです。
現実には、ただ小枝の折れる音がした、ということだけです。
そこには、可愛い生き物が存在したのかもしれませんし、危険が潜んでいたのかもしれません。
あるいは、単なる自然現象だったのかもしれません。
何れにせよ、私たち人間は、外部からの刺激に対してただ単に反応するのではなく、一瞬にして未来を予想し、その未来に対処すべく目的に適った行動を取ります。
それゆえ、不安は、決して現実の世界に存在するものではありません。
それは、私たちの認識が作り出す空想によってもたらされる感情です。
もし、あなたが今、ある種の不安に悩まされているとしたら、
「その不安は、どのような認識によるものか?」
「そして、その認識には合理的な根拠があるのか?」
ということを考えてみてはいかかでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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