ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、1万円札でお馴染みの福澤諭吉と言えば、
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
という冒頭の一句で始まる『学問のすすめ』で有名です。
その彼が、『福翁百話』の中で、
『人間とは、蛆虫のようなものだ』
と述べています。
蛆虫とは、また随分と刺激的な言葉ですが、彼の言うところによれば、無限に広がる宇宙の営みに比べれば、人間の存在など、蛆虫のようにちっぽけなものに過ぎない、ということなのです。
それゆえ、私たちが抱える悩みや苦しみなど、宇宙から見てみれば、それこそちっぽけで一瞬の出来事に過ぎず、そんなに重く考える必要などないということなのでしょう。
だからこそ、「人の人生は、戯れに過ぎない」とも述べています。
しかし、彼は、その後に次のように続けています。
人生は戯れと知りながらも、自分の人生を戯れにしないで真面目に勤めることが、万物の霊として人間の誇れる所なのだ、と。
戯れと知りながらも真面目に生きることが大切だという逆説の中に、彼の人生論の妙味があります。
彼の言う真面目とは、何も杓子定規に生きるということではありません。
そのときそのときを大切にし、何ごとにも本気で取り組み懸命に生きるということです。
確かに、大局的に見れば、私たち一人一人が抱える悩みや苦しみなど、所詮ちっぽけで取るに足らないことかもしれません。
しかし、本人にしてみれば、それは非常に大きな問題です。
それゆえ、その悩みや苦しみを乗り越え、人生を懸命に生きるということは、一人の人間にとっては、とても大切で重要なことです。
また、一人一人の人生が、社会という大きな流れを生み出しているのも事実です。
自らの人生を一瞬の戯れにしてしまうのか、
それとも、そのときそのときを大切にし、懸命に生きて生を謳歌するのか、
それを選ぶのは、あなた次第です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ