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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちの周囲を見渡せば、日頃から、自分の自慢話をされる方が結構いらっしゃいます。
特に多いのが、自分たちの若い頃の自慢話をされる人たちで、自分が学生の頃はどれほど成績が良かったかや、喧嘩が強くてどれほどの武勇伝を演じてきたことか、あるいは、どれだけやんちゃなことをしてきたか、など、その自慢は、人によって様々です。
中には、自分の子どものことや身内のことを自慢される方もいます。
人が、過去のことなどを自慢しようとするのは、現在の自分の状況に劣等を感じているためで、何か別のことを自慢することによって、現在の劣等感を穴埋めし、優越感を得ようとしているのです。
このことを理解するのは、それほど難しいことではありません。
では、周囲からは成功しているように見える人たちの中に、自分の成功をしきりに自慢する人たちがいるのはなぜなのでしょうか?
彼らの中には、自分がどのように成功したか、そして、現在、どのような生活をしているのか、など、会う人、会う人に、聞かれもしないのに熱心に語ろうとする人たちがいます。
彼らは、周囲から見れば、成功し幸せな生活を送っているように見えます。
自らの成功に満足しているように見える彼らが、なぜ、自分の成功を人に自慢する必要があるのか?
なぜ、成功してからも自慢話をして優越感を得る必要があるのか?
その答えは、彼らの劣等感の中にあります。
彼らは、本来持っている劣等感を克服してはいないのです。
つまり、彼らは、自分が本来持っている劣等感から逃げるために、別な方法でその穴埋めをしようとしたのです。
そして、それによって成功しているかのように見えているだけなのです。
しかし、彼らには本来持っている劣等感がまだ残っています。
それゆえ、常に自慢話をすることによって、本来持っている劣等感を穴埋めし、優越感を得る必要があるのです。
人は、本来持っている劣等感と向き合わない限り幸せにはなれません。
本来持っている劣等感から逃れようとしている限り、たとえ成功しているかのように見えていても、幸せや満足を得ることができずに、常に別の何かで劣等感を穴埋めするという欺瞞を演じ続けることになるのです。
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