子育てと女性 その2 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、今日は、昨日の記事の続きです。

 

女性は、いざ出産するとなると、自らの人生におけるキャリアの実現と子育てという、とても難しくて苦しい両立を迫られることになります。

 

そのために、現在の社会では、多くの女性がどちらかを諦めざるを得ない、という立場に立たされています。

 

人間の場合、妊娠・出産・授乳という子育てにおいて非常に重要な機能が、女性という片方の性だけに大きく偏っています。

 

そのせいか、女性が自らの人生において野心を抱くことは、子育てに反する行為と見なされやすく、そのような女性には『母親失格』という不名誉なレッテルを貼られてしまうことが多いのが実情です。

 

男性が自らの人生において野心を抱くことは、その繁殖行動と強く結び付いています。

 

男性は、女性に選んでもらうために、自らの人生における成功を手に入れ、自分の優秀さを少しでもアピールしようと野心を抱きます。

 

では、女性の抱く人生における野心は、一体何と結び付いているのでしょうか?

 

その答えは、男性と同じく、やはり繁殖行動に結び付いているのです。

 

人間を含む社会性の生き物において、母親の子育てがうまく行くために重要なことは、母親の周囲にどれだけ子育てを手伝ってくれる他の者がいるか、ということだと昨日の記事に書きました。

 

そして、母親の子育てがうまく行くために重要なもう一つの要素は、その集団における母親の地位なのです。

 

たとえば、野生のチンパンジーでは、集団内での地位が低い下位のメスも妊娠し出産することがあるのですが、その子どもは、地位の高いメスに殺され食べられてしまいます。

 

そのために、下位のメスの繁殖が成功する確率は、非常に低いのです。

 

このように書くと、メスはとても残酷な存在のような誤解を生む可能性がありますので付け加えておきますが、当然のことながら、オスも、他のライバルのオスの子どもを殺します。

 

上位のメスが下位のメスの子どもを殺すのには、二つの意味があります。

 

一つは、自分の子どものライバルとなる他の子どもを減らすという意味と、もう一つは、下位のメスに強制的に自らの子育てを手伝わせるためです。

 

このように、メスが、その集団内における自分の地位に野心を抱くのは、オスと同様に、自らの繁殖行動と深く結び付いているわけです。

 

それゆえ、人間の女性が、その人生において自らのキャリアを実現することに野心を抱いても何ら不思議なことではないのです。

 

女性が抱く野心も、男性同様、その繁殖行動と強く結び付いているのです。

 

女性の野心と子育ては、決して相反するものではないのです

 

しかし、現代の女性は、昔の女性に比べれば、多少はその地位が向上してきたとはいえ、いざ話しが子育てとなると、『子育ては女性だけの役目』だという根強い偏見が残っています。

 

そのために、女性が野心を抱くことに関しては、多くの人たちが、『子育てに反する行為だ』という、進化の観点からは誤った認識を強く持っています。

 

この誤った認識による周囲の不寛容が、野心を抱いて働きながら子どもを育てている多くの女性に、

 

「ひょっとすると私は、子どもへの愛情が足りないのかもしれない。私は、母親失格だ」

 

と自分を責めさせる要因になっています。

 

その自責の念には、何の根拠もない』ということを知らずにです。

 

この話の続きは、またこの次に書きたいと思います。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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