差別と欺瞞 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

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心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、先日、『人間の能力』と題して、知能テストがかつては人種差別を正当化するために使われていた、ということを書きました。

 

その記事でもご紹介した『人間の測りまちがい』の著者であるスティーヴン・J・グールドによれば、脳科学の歴史は、差別の歴史と言ってもいいかもしれません。

 

その始まりは、頭の大きさです。

 

つまり、脳の大きい人間は知能が高く、脳の小さい人間は知能が低い。

 

この何の根拠もない単純な考えを基に、さまざまな科学者が、頭蓋骨の容量を測ったり頭の大きさを測ったりして、白人の知能がいかに高いかを証明しようと必死になりました。

 

その中には、ブローカ野を発見したことで知られるポール・ブローカも含まれており、彼も人種差別のために脳の大きさを測り続けていたようです。

 

そして、全ての科学者が、得られた計測結果を、白人の知能は高く黒人の知能は低いという自分たちの考え方に合うように、意識的にしろ無意識的にしろ、恣意的に歪めては、その結果に満足していたようです。

 

因みに、日本人を含む黄色人種は、ちょうど中間に位置しているそうです。

 

そもそも人は、自らの恐怖や不安、あるいは、劣等感を隠すために他人を差別しようとします

 

それゆえ、差別も自己欺瞞の一つに過ぎないのです。

 

もし本当に自分たちが優秀であると心から信じているのであれば、他者が劣っていることをわざわざ証明し差別する必要はないのです。

 

自分たちの優秀さに不安を感じ、他の人種の方が優れているのではないか、他の人種に支配されるのではないか、そういう恐怖があるがゆえに、それらから逃れるために他者を差別し貶める必要が出てくるわけです。

 

いじめなども、その根は同じです。

 

要は、自分たちの恐怖や不安、劣等感を隠すための自己欺瞞なのです。

 

たとえば、福島県の子どもたちが、その避難先で、いじめを受けていたのも、言うなれば、自分たちが持っている放射能への不安や恐怖から逃れるために、他者を貶め、すべてを他者に押し付けようとしているに過ぎないのです。

 

そのような自分たちさえ良ければいいという考えは、問題を避けようとする自己欺瞞であり、あまりにも利己的な考えだと言わざるを得ないのです。

 

【参考文献】

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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