他人の批判への対処の仕方 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、他人に批判されると、それが正しかろうが間違っていようが、腹が立ったり落ち込んだりしてしまうものです。

 

これが旦那さんや奥さん、あるいは、会社の上司など、普段からよく接する相手からの批判ともなれば尚更のことかもしれません。

 

そもそも、他人の批判に対して反論し自分の正しさを証明したい衝動に駆られてしまうのは、相手との間に競争意識が働くためです

 

そうして、他人の批判を受け入れることは自分の負けを認めることになり、それはひいては、自分の価値を損なうことだと思うからです

 

しかし、人間関係は、当然のことながら、勝ち負けではありません。

 

ましてや、そんなことで人間の価値が決まることなど決してありません。

 

また、他人の批判には、もちろん、正しいこともあれば、間違っていることもあり、そのどちらかの間を行ったり来たりしているものです。

 

それゆえ、ときには自分の役に立つ場合もあるのです。

 

そこで、他人の批判にうまく対処することができれば、人間関係をよりスムーズなものにし、自分も成長することができます。

 

そんなときにお勧めなのが、認知行動療法で知られるデビッド・D・バーンズ氏が自身の著書『いやな気分よ、さようなら』の中で紹介している『武装解除法』という方法です。

 

武装解除法』とは、読んで字のごとく、相手の武装を解除する方法のことです。

 

他人を批判するということは、その人は、少なからず相手の人に対して負の感情を持っていることになります。

 

そして、その負の感情を相手にぶつけようとするために、全身が攻撃モードになっています。

 

この攻撃モードを解除しようというのが、この『武装解除法』です。

 

つまり、相手の作った土俵の上で同じように競争するのではなく、その土俵からさっさと降りて、自分にとって何が有意義かを考えるのです。

 

他人の批判には、先にも述べた通り、正しいこともあれば、間違っていることもあります。

 

そこで、相手がなぜ自分のことを批判するのか、その本意を知るほうが競争するよりもよっぽど自分にとっては有意義です。

 

なぜなら、他にも同じように思っている人がいるかもしれないからです。

 

例えば、あるプロジェクトについて自分の意見を述べたところ上司との間で意見の相違があり、それが元で口論となって、挙句の果てに上司から、

 

君のような者に、このプロジェクトを任せるつもりはない!

 

と批判されたとしましょう。

 

このようなときには、上司は、部下に自分の意見を反論されたがために劣等を感じることになり、その劣等を補うために部下を批判して自分の立場を優位にしようとしているのです。

 

それゆえ、その上司の批判にまともに相手をしたのでは、上司はますます優位に立とうとして高圧的な態度に出るだけです。

 

こんなときには、

 

確かに、私は時々ミスを犯しますし、まだまだ仕事も未熟なところがあります。今回のプロジェクトを任せられないと思われるのも仕方がないかもしれません。私もこれから成長してどんどん仕事を任せてもらえるようになりたいと思っていますので、よろしければ、今回のプロジェクトを私に任せられない理由を言っていただければ、今後の自分の糧になります。

 

というように、相手の批判が正しい正しくないに関わらず、一旦は正しいものとして引き受け、相手を優越感に浸らせてあげればいいのです。

 

そして、その人の本意を聞き出す質問をするわけです。

 

これに対して、上司がまだ負の感情を持っているようなら、さらに優越感に浸るために、あなたへの批判を続けるかもしれません。

 

そのような場合でも、決して同じ土俵に上がることなく、

 

確かに、私には、……なところがあり、そういう点では、〇〇(上司の役職か名前)さんに大変ご迷惑をお掛けしていると思います。他にも私に足りないところがあれば直したいと思いますので、言っていただけないでしょうか?

 

と、さらに相手の本意を聞き出すようにします。

 

喧嘩は、売り言葉に買い言葉が付き物です。

 

しかし、自分の売った言葉を相手が買ってくれなければ、売ったほうは振り上げた拳をどこにも持っていくことができず、結局は降ろさざるをを得ません。

 

増してや、自分の意見を認めてもらえれば優越感にどっぷりと浸ることができるので、上司はあなたに対する批判を止め、むしろあなたの良いところを挙げるようになるかもしれません。

 

そして、相手が攻撃モードを解除したとわかったときに初めて、自分の意見を述べるようにするのです。

 

なるほど、わかりました。仰るとおりかもしれません。私にも至らない点が多々あります。それでも、私としては、今回のプロジェクトに対して……という意見を持っています。私の意見に対して、不備な点や足りないところがあれば、それを言っていただければ今後の参考になります。

 

このように、他人の批判に対しては、相手の作った土俵の上で自分の正しさを証明しようと必死に勝負するのではなく、さっさとその土俵から降りてしまうのが賢明なのです。

 

そして、そのためには、自分を信じる勇気を持つことが必要になってきます

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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