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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、以前に、「他人の評価が自分の価値を決める」という誤った認知の仕方によってものごとを捉えている『承認依存』の人たちのことを書きました。
この人たちの根底にあるのは、自分の能力に対する自信の無さであり、彼らは、その自信の無さを他の価値に依存することによって穴埋めしようとする不適切な行動を取っているのです。
この、他の価値に依存することによって自分の能力に対する自信のなさを穴埋めしようとする不適切な行動には、他にも、高いプライドを持つことや愛情依存、業績依存、完全主義など、いろいろとあります。
例えば、『高いプライドを持つこと』では、政治家などに代表されますが、自分の自信のなさを、高いプライドを持つという価値、つまり、他人に横柄で傲慢な態度を取って自分を大きく見せることで穴埋めしようとします。
また、『愛情依存』とは、「人に愛されることによって自分の価値が決まる」という誤った認知に基づくもので、常に他人から愛されることを必要とします。
そして、
「誰にも愛されなければ、自分には価値がない」
と信じ込み、孤独を極度に恐れ、寂しさから逃れるために常に他人から愛されることを求めてさまよいます。
しかし、そのことが却って愛に対して臆病な人間にしてしまい、結局は、人から愛されることを手に入れることができなくなってしまうのです。
あるいは、 『業績依存』とは、「成し遂げたことによって自分の価値が決まる」という誤った認知に基づくもので、自分の生産性ばかりを追い求めようとします。
そのため、仕事にのめり込みやすく、休日も仕事のことばかりを考えてうまく楽しむことができません。
そして、仕事でスランプに陥ったり、仕事を失ったり、病気になったりすると、
「自分には全く価値がない」
と自分自身を責めて深く落ち込んでしまうのです。
このように、自分の自信のなさを他の価値に依存することによって穴埋めしようとする不適切な行動は、自分を惨めな気持ちにするだけで、決して幸せな人生を生きることはできません。
なにごとも心から楽しむことができない不幸な生き方だと言えるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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