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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、岸見一郎氏の著書である『嫌われる勇気』が、ドラマになったと聞きます。
私がアドラー心理学を学び始めたときには、まさかアドラー心理学をベースにしたドラマが放送される日が来るなどということは、想像もできなかったことでした。
そう考えれば、岸見氏の果たされた功績は、非常に大きいものだと思います。
ただ、私自身はドラマを見ていませんが、アドラー心理学を学ばれた方たちから漏れ聞こえてくる評判によれば、あまり芳しくはないようです。
それはそれで、非常に残念なことだと思います。
日本でのアドラー心理学の第一人者であり、アドラー心理学を日本に初めて紹介したのは、野田俊作氏です。
私自身が見る限り、野田氏の教えるアドラー心理学と岸見氏の教えるアドラー心理学では、その捉え方に若干の違いがあります。
では、どちらが正しいかと言えば、どちらも正しく、どちらも間違っていると言えるのかもしれません。
アドラー心理学の基本となる考え方は、「認知論」、つまり「個人の主体性」です。
「人間は、その人なりの意味づけの世界に生きている」ということが、すべての大前提となります。
それゆえ、たとえ同じことを学んだとしても、学んだ人がそのことにどのような意味づけをするかによって、その解釈は、当然変わってきます。
私自身が思っているのは、本当に正しいアドラー心理学があるとすれば、それは、アドラー自身がアドラー自身の口を通して語ったことだけだろうと思っています。
アドラー以外の人が、アドラー心理学を語れば、そこには必ず、その人なりの解釈が入ってしまいます。
厳密に言えば、それはもはやアドラー心理学ではありません。
私が普及させているのが、アドラー心理学ではなく「気づきの思考法」であるのは、そこに、アドラー心理学を学んだ私なりの解釈が入ってしまっていると思っているからです。
アドラーの説をわかりやすく体系化したのは、アドラーの弟子のドライカースやその他の弟子たちですが、その人たちから語られるアドラー心理学は、もはやアドラーの説そのものではなく、あくまでも彼らなりの解釈が入った、ドライカース風アドラー心理学だと私は捉えています。
それゆえ、岸見氏の『嫌われる勇気』も、それは、あくまでも岸見氏風アドラー心理学であり、また、野田氏の語るアドラー心理学は、野田氏風アドラー心理学です。
それは、どちらが正しいかということではなく、どの人の解釈した考え方が自分の生き方に合っていて、どの人の考え方を学んでいきたいかということが、重要なのだと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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