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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たち人間は、さまざまな状況によって、またさまざまな相手によって、いろいろな態度や顔を見せる、多面的でとても複雑な生き物です。
否、複雑な生き物である、と思い込んでいます。
人間が複雑であるように見えるのは、それは、私たちが、優越性の目標を追求しているからです。
つまり、常に自分をよく見せたいと思っているからです。
私たちは、さまざまな状況において、劣等を感じます。
そして、その劣等をなんとかして補おうと行動します。
しかし、その方法が、その場しのぎの非常に不適切な安易な方法であるために、自らの行動をまるで複雑であるかのように見せる必要があるのです。
そして、悩みや苦しみを抱え込んでいるかのように振舞う必要があるのです。
それは、言うならば自らの劣等をなんとかして隠し通そうとする態度です。
たとえば、自分の弱さを隠すために攻撃的な態度を取る、というようなものなのです。
こうして他人を欺き、自らをも欺いているのです。
もし私たちが、自らの能力を高める努力という適切な方法によって自分の劣等を克服しようとするならば、複雑な行動を取る必要性などないのです。
このことを理解すれば、人間の生き方はとてもシンプルなものであり、シンプルな生き方こそが幸せを導くものであるということに気づくことができるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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