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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日、福場が『フランス革命史』を著したトーマス・カーライルの逸話を記事にしていましたが、
(昨日の福場の記事は→コチラ )
この日本にも、同じような体験をした方がいらっしゃいます。
それは、インド哲学の権威、中村元博士(東京大学名誉教授)です。
残念ながら、もうお亡くなりになられていますが、かつて中村博士は、昭和42年、20年という心血を注いでリンゴ箱一杯、枚数にして二百字詰め原稿用紙四万枚にも及ぶ『仏教語大辞典』を完成させました。
しかし、某出版社のミスにより、倉庫に保管されていたその原稿用紙が、なんと紙くずと間違えられて廃品回収業者に払い下げられてしまったというのです。
なんともドラマにも出てくるようなお話です。
それを知った博士はショックのあまり、しばらくの間は放心状態が続いていたのですが、ここからが事を成す人は違いますね。
気を取り直すと、再び一語一語書き直し、なんとその後7年もの月日を費やして、四万五千語の『仏教語大辞典』(全三巻、東京書籍)を完成させられたそうです。
それは、前回の原稿用紙の三倍、十三万枚にも及ぶ大作でした。
何れにしても、気の遠くなるようなお話です。
そもそも、ものごとを諦める人は、諦めること自体が目的なのであり、そのために、諦めるためのありとあらゆる言い訳を常に探し求めているものです。
しかし、何ごとかを成し遂げる人は、達成することが目的なのであり、そのために、ありとあらゆる困難を乗り越える勇気を持っているものです。
ブログの記事がアップする寸前に消えてしまったぐらいで、腹を立てていてはいけませんね。
【参考文献】
- アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか/コスモスライブラリー
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