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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人はそれぞれ『十人十色』。
その人の考え方や好み、性質などは人によって異なります。
しかし、私たちは、往々にして、他者とのコミュニケーションの際にそのことを忘れがちになります。
つまり、相手の言動の行間を自分勝手な解釈で埋めてしまいがちになるということです。
そうして、相手の人を理解したような錯覚に陥ってしまうのです。
それが、ときには、相手との間に大きな誤解が生み出すことにも繋がります。
先日お亡くなりになられた作家の渡辺淳一氏は、かつて『鈍感力』というタイトルのエッセイを出されました。
『鈍感力』は、その年の流行語大賞にも選ばれています。
カウンセリングにおいては、ある意味、この鈍感力が大いに必要になってくるのかもしれません。
つまり、クライアントの話に敏感に感情移入し、カウンセラーが、その話されていない行間を自分勝手な解釈で埋めてしまわないように気をつけるということです。
要するに、『共感』はしても『同情』はしないということです。
たとえば、ある人が、
「職場のみんなが私を無視するんです」
という相談をしてきたとしましょう。
このとき、
「それは、とても辛いことですよね」
と同情していたのでは、問題の本質は見えてきません。
なぜなら、職場にいるすべての人が、一人の人間を完全に無視することなど考えられないからです。
中には、無視していない人もいるはずでしょう。
それゆえ、「なぜ職場の人みんなに無視されているように感じるのか」ということが、その人本来の問題であるかもしれないからです。
相手の言動の行間を自分勝手な解釈で埋めていたのでは、いつまで経っても、相手の本当の問題に気づくことは出来ないのです。
【参考文献】
- 鈍感力 (集英社文庫)/集英社
- ¥432
- Amazon.co.jp
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