ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回までの記事の続きです。
前回までの記事では、人のさまざまな行動を、『人は、何らかの形で自らの価値を高める方向に動く傾向にある』という観点から説明しました。
前回までの一連の記事は、以下の通りです。
『人の行動の基本 』
『男尊女卑な男性 』
『ふてくされる男性 』
では、このような人の行動に対して、私たちは、どのような対応をすればいいのでしょうか?
そのことに関しては、前回の『家族の嫌がることをするお父さん』の記事で、ma-☆さんがとても示唆に富むコメントを寄せてくれました。
では、甘いものではなく、食べたいものをリクエストすると良さそうですね!
いらないと言うより、○○の方が食べたいなぁ~と言うと、お父さんは喜んで買って来てくれそうですね。
まさにその通りなのです。
私たち人間が、常に、何らかの形で自らの価値を高める方向に動いているとするなら、それは、こちら側が相手の人の価値を高めるような働き掛けをすれば、相手の人は、不適切な方法によって自らの価値を高める必要性がなくなる、ということを意味しているのです。
他人から褒められるとうれしく感じるのは、褒められることによって自らの価値が高められたと思うからです。
しかし、これが簡単なようで実に難しいことなのです。
なぜなら、私たち自身も、常に、自らの価値を高める方向に動こうとするからです。
それゆえ、相手の人の価値を高める働き掛けをすることが自らの価値を高めることに繋がらなければ、誰しも、そのような行動を選択することに嫌悪を感じるのです。
たとえば、男尊女卑な男性を例に取れば、そのような男性の発言を聞いた女性は、多くの場合、とても不愉快な思いをされることでしょう。
それは、相手の発言によって、女性という自らの価値を否定、つまり貶められたように感じるからです。
それゆえ、そのことに対して、自らの価値を高めようとする、すなわち、何らかの形で相手に反論しようとするのです。
そうして、相手との間に不毛な競争が展開されるのです。
要するに、私たちは、自らの価値を高めようとするとき、常に、周囲の人との競争によって高めようとするのです。
つまり、相手との競争に勝とうとするのです。
そして、相手の上に立とうとするのです。
そのことが、自らの価値を高める方法であると思い込んでいるのです。
それゆえ、私たちは、往々にして、周囲の人たちとの間に不愉快なコミュニケーションを繰り返すことになってしまうのです。
その状況を打破するには、周囲の人たちとの協力によって自らの価値を高める方法を模索する必要があるのです。
相手の上に立とうとするのではなく、お互いがお互いを高め合えるような、そんな方法を身に付ける必要があるのです。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
にほんブログ村
幸せになりたい方は、
幸せになるための気づきの思考法テキスト
「気づきの思考法養成講座ー総論ー」を読んでください。
→コチラ
をクリックしてください。