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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、ドラマや映画、小説などではよく、
快楽に溺れる人たちが描かれることがあります。
彼らは、
麻薬やドラッグ、アルコール、セックス、ギャンブルなど、
快楽に溺れるあまり、
生活が破綻し、
人生を破滅へと突き進んでいるように見えます。
確かに、人間の脳は、
快楽を得られるような行動に対して、
報酬系と呼ばれる部位を活性化させ、
その行動を強化させようとします。
しかし、
彼らは決して快楽に溺れているのではありません。
なぜなら、
人間の脳には『馴化』という機能があるからです。
つまり、
ある刺激を繰り返し経験すると、
その刺激に対する反応が鈍くなっていくという現象です。
これは、快楽に対しても同じことです。
人は、同じ行動を取っていても、
そこから得られる快楽はどんどん小さくなっていきます。
彼らの行動が徐々にエスカレートしていく傾向にあるのは、
そのためです。
要するに、彼らは、
快楽を求めながらも、そこに満足を感じることが決してないのです。
彼らは、満足感を得られないからこそ、
常に、快楽を追い求めざるを得なくなっていくのです。
彼らの生活は、
決して満足感を得ることのない砂を噛むような味気ないものであり、
言わば、欲求不満という砂漠を彷徨う旅人のようなものなのです。
彼らが満足感を得られない理由は、ただ一つ。
それは、
人生の課題から逃れるために快楽を利用しようとしているからです。
私たち人間は、
自らの人生の課題に立ち向かい、それを乗り越えたときにこそ、
大きな満足感や達成感を得ることができるのです。
それゆえ、
自らの人生の課題から逃れようとしている限り、
満足感や達成感を得ることはないのです。
これは、先に示したような、
極端な形で快楽を追い求めている人たちだけに限ったことではありません。
多くの人たちが、
人を支配しようとしたり、
他人を非難したり、馬鹿にしたり、
無意味な競争に勝とうとしたりなど、
優越感という快楽を得ることに必死になります。
それは、
自らの人生の課題から逃れるために、
とても身近な優越感という快楽を利用しようとしているからに他なりません。
それゆえ、
満足感を得ることが決してなく、
常に、優越感を追い求めていなければいけないのです。
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