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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、昨日、『モラルの低下という問題』と題して、
一昨日に起こった京都府亀岡市での痛ましい事故を引き合いに、
自分の能力に対して低い自己評価を持ち、自分に自信のない人間は、
モラルに反する行動を取りやすい、ということを書きました。
この記事に対して、以下のようなコメントいただきました。
こういう人間は成長する過程において良い人間に巡り合わなかった、
道徳を学ぶ機会が無かったという意見もありますが、
そうなのでしょうか。
残念ながら、そういうことではありません。
私たちは、良い人間に巡り合わなかったから、
あるいは、道徳を学ぶ機会が無かったがゆえに、
モラルに反する行動をするのではありません。
そのことは、私たちの日常の中で、
良い人間に巡り合っているはずなのに、
または、道徳を学ぶ機会があったはずなのに、
モラルに反する行動をしているとても多くの人たちを
目にすることからも窺い知ることができます。
そもそも他者に配慮した行動をするためには、
『損を引き受ける勇気』が必要です。
私たちは、たとえ他人に配慮した行動をしたとしても、
必ずしも見返りがあるとは限りません。
ただ自分だけが骨折り損をする場合がほとんどです。
それゆえ、他者に配慮した行動をするためには、
『損を引き受ける勇気』が必要になってくるのです。
この勇気を持つためには、自分に対して自信がなければなりません。
自分に対して自信がない人は、
他者に配慮した行動を取って損をすることに我慢ができません。
なぜなら、損をすることは、自分が負けたように思うからです。
そして、この負けたような状態にいることを不快に感じるからです。
多くの人たちが、
「他人のため」だと言いながら、
その見返りがなければ大いに怒り出すのは、このためです。
そこで、彼らは、常に勝とうとする、
つまり、自分の利益を優先した行動を取ろうとします。
それは、取りも直さず、自分のことだけしか考えていない行動なのです。
それが、時には、モラルに反する行動を伴うことになるのです。
この『損を引き受ける勇気』を持つためには、
先にも示したとおり、自分の能力に対する自信を取り戻す必要があります。
従って、彼らが巡り合うべき人は、
彼らの行動にダメ出しをして、
道徳観を教え込もうとする人ではなく、
彼らに能力があることを認め、彼らを勇気づける人なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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